
①フルリノベーション
引き継がれる家


30年。
その位の歳月を過ぎると家はその土地の風景になります。家は周囲に景色として溶け込み、大きく育った庭木は家々を繋ぎ、単調になりがちな景色を鮮やかに彩ります。
その一方で外壁や屋根は痛みだし、塗り替えや取り替えが必要になってきます。永遠に保てるものは無く、そうやって手を入れていく事で家に対する愛着も深まっていくものだと思っています。
ただ、家の中は簡単にはいかない。歳月は人を変えるし、家族の構成も随分と変わります。 設備機器も進化し30年も経つと全く違う物にすらなっています。今回は築後約30年経った家を綺麗にし、2世代目にも末長く健康に住める様にとリノベーションの依頼がありました。
ご家族は4人で、通常この規模では一旦お引越しをお進めするのですが、ご家族の希望で住みながらの工事になりました。
ダイニングキッチン
最初にダイニングキッチンですが、家族全員と来客者が一度に食事できる空間を確保。
鍋やプレートを囲む機会が多いらしいのでダイニングの照明は高性能の換気装置がついて
る物を設置。 水回りの湿気や匂い対策に壁一面にエコカラットを貼っております。
フラットなアイランドキッチンは料理の給仕や片付けの効率を上げ、頓雑になりがちなシ
ンク周りを常に綺麗に保つというモチベーションを維持させます。
一部に柱が現しになるので、デザイン上その繋がりがあるかの様に化粧梁を造作しまし
た。空間の引締めに役立っていると思います。
人と家の関係を考えて
壁面を向いていたキッチンはアイランド型に
してリビングの方に向けました。
壁面にはバラバラだった収納を撤去し、大き
なカップボードを設置した事で家電、食器、
料理の道具を全てすっきりと収納できまし
た。
床はタイル張りです。使用にあたっては注意
が必要ですが、夏場はひんやり、冬場は高い
熱伝導性で床暖房も良く効きます。
何より仕上がりの高級感がクッションフロア
やフローリングに比べると桁違いに上がりま
した。
キッチンの照明は分散と集中で、必要な場所
をより明るく、そうでない所は明かりを控え
たので、メリハリのある空間になりました。
階段下のトイレは天井を上げ圧迫感を
改善しました。
壁についていた手洗いは撤去し、新し
く手洗いカウンターを新設。
既製品ではサイズが合わなかった為、
現場造り付けで製作しました。
湿気と匂い対策としてエコカラットを
壁一面に貼り付けしました。

